マーケ3年目で「スキルがない」と気づいた私が、代理店転職で得たもの【事業サイド出身者の完全ロードマップ】

Uncategorized

この記事はこんな人向けです

  • 事業会社のマーケ部署に2〜4年いて、なんとなく焦りを感じている
  • 転職サイトを見ると「広告運用経験」「SEO実績」など固有スキルを求められ、書けるものがないと気づいた
  • このまま今の会社にいていいのか、30代になったとき何者かでいられるのか不安

はじめに:あなたもこの焦り、感じていませんか?

ある日、なんとなく転職サイトを開きました。

「広告運用経験3年以上」「SEO施策の実績必須」「CRM設計の経験者歓迎」

求人欄を眺めながら、ふと気づいてしまう。

自分には、何も書けない。

おかしいですよね。マーケ部署に3年いて、プロジェクトも回せて、上司からも信頼されている。でも「あなたの強みは?」と問われたとき、固有名詞で答えられない。

この記事は、その焦りをまさに感じていた私自身の話と、そこからどうキャリアを動かしたかの記録です。転職を決意した話ではなく、焦りに気づいてから、どう考えて、何をしたかを正直に書きます。


筆者について

新卒で美容クリニックチェーンのマーケティング部署に入社しました。

主な業務はアフィリエイト広告のメディアフロント(広告主側の運用管理)、データマーケティング、各院のROAS・集客数の最適化。入社2年目で社内の新人賞をいただき、3年目で主任に昇格しました。

傍から見れば「順調なキャリア」です。でも私は3年目のある時期から、ずっと焦りを抱えていました。

その後、取引のあった広告代理店(グロース上場企業)からヘッドハンティングを受け転職。現在は同社でEC領域のコンサルタントとして、新規事業立ち上げから集客戦略設計、PL管理、LTV・CRM設計と実務まで幅広く担当しています。


「スキルがない」という焦りの正体

専門性とポータビリティは、別の話

3年間、美容医療マーケの現場で確かに専門性は上がりました。美容クリニック特有の集客構造、患者の検討プロセス、季節波動のあるROAS管理——この業界で勝つための知識は積み上がっていた。

でもそれは**「その業界でしか通じる専門性」**でした。

転職市場ではそのまま通用しない。「広告運用してました」と言っても「どのツールで、何の指標を、どれくらい改善しましたか?」と聞かれると手が止まる。

理由はシンプルで、ディレクション中心の業務だったからです。施策を企画して、外部(代理店・ツールベンダー)に依頼して、進捗を管理して、結果を報告する。手を動かすのは常に別の誰か。

社内通貨(評価・役職)は積み上がっていたのに、市場通貨(転職市場での価値)はほとんど積み上がっていなかった。

なぜこの構造が生まれるか

事業会社のマーケ部署、特に規模が大きくなるほどこうなりやすい。広告運用は代理店に、SEOは専門会社に、CRMはツールベンダーに——外部に任せるほど効率が上がるため、インハウスのマーケは「管理・調整・判断」の仕事になっていく。

これ自体は間違っていない。でも20代のうちに「自分で手を動かせる」スキルを持たないまま30代になると、選択肢が急速に狭まる。

あなたが感じている焦りは、あなたの能力の低さではなく、事業会社のマーケ組織が持つ構造的な問題です。


なぜ私は「代理店転職」を選んだのか

解決策はいくつかありました。社内でより実務よりのポジションに動く、副業でスキルを取りにいく、スクールで学ぶ。

私が代理店転職を選んだ理由は3つです。

①20代のうちに「幅」を取れる

代理店は複数のクライアントを同時に支援します。EC、SaaS、美容、食品——自社だけにいては絶対に入れない業界の現場を、短期間で経験できる。30代でどの専門領域に賭けるかを決めるための素材を、最速で集められる環境です。

②ハードスキルが強制的につく

クライアントへの提案責任がある環境では「わかりません」では仕事が終わらない。広告運用でも数値分析でも、自分の手と頭を動かさなければ前に進まない。インハウスのディレクション中心の環境とは、学習速度が根本的に違います。

③インハウス経験は代理店で「武器」になる

これは転職して初めてわかったことですが、事業会社の現場を知っているコンサルタントは代理店の中ではかなり希少です。「クライアントが何を考えているか」がわかる人間は、提案の説得力が根本的に違う。

インハウス経験は「捨てるもの」ではなく、持ち込める強みでした。

→ 詳しくはこちら:[事業会社マーケの強みが代理店で通用する理由]


転職活動の進め方:ロードマップ

STEP 1|スキルを棚卸しする(1〜2週間)

まず「自分には何もない」という先入観を外してください。ハードスキルが薄くても、インハウス3年には必ず積み上がっているものがあります。

棚卸しのポイントは以下の3つです。

  • 事業数字への解像度:売上・ROAS・CPAなどの数字を、どの粒度で理解しているか
  • 調整・推進の規模感:社内外の何人・何部署を動かしてきたか
  • 業界固有の知識:その業界のマーケ構造を語れるか

「言語化できていないだけ」のケースがほとんどです。まず言葉にする練習から始めましょう。

→ 詳しくはこちら:[インハウス出身者の職務経歴書の書き方【代理店応募版】]

STEP 2|エージェントに早めに登録する(転職を決める前でもOK)

転職エージェントは「転職を決意してから使うもの」ではありません。「自分の市場価値を知るため」に、早い段階で登録するのがおすすめです。

面談の中でキャリアアドバイザーが「あなたのどの経験が市場で評価されるか」をフィードバックしてくれます。それ自体がSTEP 1の棚卸しの助けになります。

エージェントは複数登録してください。担当者との相性があり、1社だけでは偏った情報になるからです。私は3社を並行して使いました。(→ おすすめエージェントは後述)

STEP 3|書類をインハウス目線で書く

代理店応募でインハウス出身者がつまずくのが職務経歴書です。「広告運用経験がない」と自己評価し、スキルを過小申告してしまう。

代理店が欲しいのは「広告を回せる人」だけではありません。事業会社の現場を知っている人、クライアント側の意思決定を理解している人、P&L視点で数字を見られる人——これらはインハウス出身者の明確な強みです。

→ 詳しくはこちら:[インハウス出身者の職務経歴書の書き方【代理店応募版】]

STEP 4|面接対策をする

代理店・コンサルの面接では「このサービスのマーケ戦略を考えてください」というケース問題が出ることがあります。

インハウス出身者が有利なのは、実際の事業文脈で数字を語れること。P&L感覚を持って話せる人は、それだけで他の候補者と差がつきます。

→ 詳しくはこちら:[代理店・コンサル転職の面接で聞かれること・対策法]


転職エージェントの選び方

私がおすすめするのは、以下の3タイプをそれぞれ1社ずつ登録することです。

タイプ特徴こんな人に
広告・Web・マーケ特化業界知識が深く非公開求人も多いマーケ職転職なら必須
ハイクラス・スカウト型年収アップ・上位ポジションを狙える実績ある人・年収交渉したい人
総合大手求人数が圧倒的比較検討のベースとして

「3社も登録するのは面倒」と思うかもしれませんが、担当者との相性が転職の成否を左右することがあります。私は2社目のエージェントで出会った担当者のサポートで書類通過率が大きく変わりました。

複数登録しておいて損はありません。

→ [おすすめ転職エージェント3選を見る]


入社後のリアル:代理店1年で感じたこと

正直に書きます。

良かったこと:仕事の幅が一気に広がりました。EC、SaaS、D2C——半年で複数業界のマーケを経験し、インハウス時代に「知っているつもり」だったことが、実は表面しか見えていなかったと気づいた。PL管理やLTV設計など、事業全体を数字で見る仕事が増え、マーケターとしての解像度が上がった感覚があります。

きつかったこと:スピードが違います。複数案件が同時に動き、クライアントの締め切りがある。事業会社の「1プロジェクトを丁寧に仕上げる」感覚とは根本的に異なる。最初の3ヶ月は本当にしんどかった。

総合的には:動いて正解でした。「30代で何者かになるか」を決めるための選択肢が、明らかに増えました。

→ 詳しくはこちら:[代理店転職後に感じたギャップと、1年で得たもの]


まとめ

  • 事業会社のインハウスマーケで「スキルがない」と感じるのはあなただけではない
  • 専門性とポータビリティは別物。今の状況は構造的な問題
  • 20代のうちに幅を取るなら、代理店・コンサルは有力な選択肢
  • インハウス経験は「捨てるもの」ではなく「持ち込める武器」
  • エージェントへの登録は「転職を決意してから」ではなく「市場価値を知るため」に早めに動く

最初の一歩として、まずエージェントに登録してみてください。気軽な気持ちで大丈夫です。

→ [おすすめ転職エージェント3選を見る]


この記事が参考になった方は、以下の関連記事もあわせてどうぞ。

  • [マーケで役職は上がったのに「スキルがない」と感じる理由]
  • [事業会社から代理店へ転職して後悔しないか?メリット・デメリット正直まとめ]
  • [インハウスマーケターの市場価値を上げる3つの方法]

コメント

タイトルとURLをコピーしました